​●法人事業の社会的背景

 針葉樹が持つ医学的効能を明らかにし、その結果を広く利用普及させることで森林・樹木の価値を高め、林業の活性化に貢献します。

 近年、日本の森林、特に人工林の多くは伐採されて木材として有効利用される時期を迎えています。しかし、人材不足などの経済的要因により伐採が適切に遂行されていないのが現状です。植林された人工林を健全な森林へと導くためには、枝打ち、除伐、間伐、作業道の作設、木材の運搬など多くの作業を必要とします。これら作業には多額の費用を要しますが、いざ利益が出るのは樹木が成長し、間伐を終える数十年後になります。目先の収入が得られないことや、森林施業に多額の費用を要するため植林したまま放置されている人工林も少なくありません。放置された森林はやがて混み合い、林内に光が入らなくなります。このような状況では木が成長できないばかりか、土壌もやせ細った不健全な森林になってしまいます。不健全な森林は水や空気を綺麗にするなどの森林本来の機能を十分に発揮できないだけでなく、風倒災害や土砂災害のリスクを高めることが知られています。
 このような現状を解決するため、我々は森林そのものの価値を高めることを目的にしています。
 例えば、これまでは枝打作業によって出てくる下枝、除伐作業によって出てくる細い木などは不要物として森林に放置されてきました。長く林業業界では不要物と扱われ、経済的な価値が見出せれなかった下枝等について研究を推進し、その有効活用方法を開発します。また、下枝等を有効活用した商品を開発し、地域の特産品として販売します。地域における森林・林業の活性化、及び、地域の独自性を高めるという両面から経済活性化を促します。